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the beaten track とは、踏み固められた道。つまりは何時も使っている道。それに off をつける事によって、何時もと違う道を往こう、何時もと違う事をやろう! という願いを秘め日々頑張ってる訳です。
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Posted by 甲子 - 2012.07.13 Fri 23:04:49
 朝方に書こうかと思いきやの不具合で書けなかったというね。

 昨日はうどん屋の打ち合わせに行ってきた。僕以外全員社員という状況の中僕はひたすらにメモを取る。上の話と店長の話がわりとずれる事が多々あるので、とりあえず事実確認と言質を取るという意味合いで。
 今回の打ち合わせは8月3日~5日に府中であるわりと大きめの祭りに、うどん屋が移動車で出店するという話。その場所が府中店と近い事もあり、そちらで仕込み関係等を請け負いやっていけるか? そういった事を詰めていった。
 設備的な面で不安を覚えていたのだが、状況によっては店を閉めて祭りの営業に集中して良い事になったので、問題は無い。

 という訳で打ち合わせに関しては問題無かった。どちらかと言えば問題はその後、店長と飲みに行った事だろう。前に話してた感じだと食事だった様な気がしたのだが……。

 そんなこんなで20時位に「やるき茶屋」に行く事になり、23時を過ぎたあたりに店長の次の日の入りが9時である事が発覚。これは拙いと思い、空になる毎に注文を入れるのをストップして帰ろうとするもずるずると2時近くに。何とか3時前には店を出る事に成功するも、あと一件だという言葉を信じてそれに付き合い近くのBARに。

 名称の確認をしなかったのは失敗した。たまたまアニメ好きで、声優(なのかな?)という女性のバーテンダーがいたのでゲーム作りをしている話をして、ゲームの声をお願いしてみた。メルアドを頂き、ご協力頂ければ良いなぁ~と平和な事を思い、その時の危機的状況を忘れてしまった。

 店長の睡眠時間は刻一刻と減っていった。

 4時閉店の店だったのでこれ幸いという事で何とか4時に出ようと試みる。だが、出たのは4時を過ぎてたように思う。店の人には大変申し訳ない。
 申し訳ない気持ちで一杯になるも、やはり店長を早く帰さねばならないと気持ちが逸る。
 そして、何とかしてタクシーを取るために行動する僕、それに反してカラオケ屋に入っていく店長。いやいや待て。いやさ待て。おかしいだろう、と店長に追いすがる僕。
 30分だけだからという文句に折れる。

 どうでも良いやと開き直って歌い始める。終了時間間際になり沈黙する店長。何事かと思いきや見やると口を膨らませている。リス? いやハムスター? プンスカ怒っている? とかそういう事ではない。そんな可愛らしいモノではない。というか、30代男性がそんな事をしても可愛い訳が無い。
 客観的に見ると、逆流している何かを気合いで抑え込んでいるようだ。客観的も何も間違いなくあの状態は……下にトイレがある事を思い出し、必死に下を指さしてそこにトイレがあるのだという事をジェスチャーで伝えていた。喋れない相手と対峙した時人は、喋れなくなるらしい事をこの時知った。特段僕がジェスチャーを駆使する必要性はない。喋って伝えれば良いだけの話だ。
 わりと僕もいろいろ考える事があり過ぎてテンパってたらしい。しかして必死に首を振る店長。どうやら下には行けないと言いたいらしい。一瞬考えた後、彼は動いたら試合終了なんですよ、と誰かに囁かれた気がした。即座に部屋を出て、店員さんにビニール袋を要求。意を得たりと言わんばかりの速度でビニール袋をパスする店員さん。
 トラベリング上等、駆け戻り店長にパス。溜めに溜めた彼は華麗なるダンクを決めた。

 とか、綺麗にまとめるのは如何なものか?

 5時も間近に迫り、時間的にも身体的にも不安を覚える。これはもう流石に無理矢理にでもタクシーに突っ込むしかないと思い辺りを見回す。見た限りタクシーが見つからない。焦る僕を余所に松屋に入る店長。いやいやいやいやと思いつつ帰らせようとするが、いや待てここで朝食を先に取っておくのは悪い事でもないな、と思い直す。

 はい、自分は馬鹿でした。愚かでした。

 あのお方はビールの食券を買ってたというね。むしろビールの食券しか買ってないというね。先ほどダンク決めたにも関わらず、この選択は想定すら出来なかった。というか、松屋にビールがある事を初めて知った。
 やはりというかどうでも良いやと思い、飯を食ってビールが残っていようが構わず店から出た。

 何回目か忘れてしまったが、出て早々にタクシーを躍起になって探して気付く。世の中ではその時を朝と呼んでいる。
 活気に満ち溢れる時間までには少しかかるが、交通機関は機能し始めている。
 そんなこんなでようやく、バスに向かってくれた。

 こうして僕は、人通りの少ない爽やかな朝に自転車を走らせた。


 完――かと思いきやの話的には続く(書くかどうかは知らない)

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