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the beaten track とは、踏み固められた道。つまりは何時も使っている道。それに off をつける事によって、何時もと違う道を往こう、何時もと違う事をやろう! という願いを秘め日々頑張ってる訳です。
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Posted by 甲子 - 2011.08.20 Sat 05:44:56
 本作品は6編を収めた短編集。それぞれ独立しているが、伊坂節とも言えるどこかしらに関わりがあったりもする。
 死神が人の体を与えられて人間界に現れ、調査対象を調べる。調査対象は1週間後に死ぬとされている人間だが、死神が調査をした結果「見送り」の決定を下すと死なない。逆に「可」という決定を下すと死ぬ事になる。
 その死神の視点で物語は語られる。



 1:死神の精度
 表題作が第一編目。一種のミステリ。
 全作品を読み終えてから、精度とはこういう事かと思った。


 2:死神と藤田
 その筋の人達との関わり。普通の人から見れば普通じゃない世界を、さらに普通じゃない者が見る日常。


 3:吹雪に死神
 かまいたちの夜を連想させるミステリ。推理物と言いたいが、あくまでも死神視点である。


 4:恋愛で死神
 雨のはずなのに雨を感じさせない。雨どころかむしろ日向の香りを感じた。ただし、ビタースウィート。


 5:旅路を死神
 殺人を犯した者との奇妙な珍道中。春氏がいたのだという事を解説読んで知った。キャラが立ってるから何なのかとは思ったが……。


 6:死神対老女
 題名を老婆ではなく、老女としてるあたりが良いな。
 そして、まとめ。


 解説:伊坂幸太郎の「精度」について 沼野充義
 伊坂氏の作品を全て読まれているのかは判らないが、ある程度は読んでいて、かつ沼野氏自身の引き出しから出てきてる考察がとても良かった。


 伊坂幸太郎作品を読む率は割と高い。それだけ安心して読んでられる作品が多いという事だ。今作も秀逸。もうちょっと読んでたいなぁ~と思う位だった。
 いやはや美味でございました。

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甲子
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40
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性別:
男性
誕生日:
1984/04/07
職業:
フリーターしつつライター
趣味:
読書、創作、武道武術
自己紹介:
 答えを得たり。
 自分の人生を生きるために行動する。
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