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the beaten track とは、踏み固められた道。つまりは何時も使っている道。それに off をつける事によって、何時もと違う道を往こう、何時もと違う事をやろう! という願いを秘め日々頑張ってる訳です。
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Posted by 甲子 - 2012.02.06 Mon 21:56:54
 題名に惹かれて読んだ。
 題名通りであり、この選択は正解であった。

 一応、小学五年生の僕が主人公で、あるひと夏の前後を描いた作品。本当に題名通りで、小説にありがちな事件がある訳ではない。
 全てが全てという訳ではなく、要所要所に誰しもが経験する事も多いであろう事柄を筆者の感性で描いる感じ。その書き口も特殊という訳でもなく、主人公の性格もあってか非常にマイルドな読み口。

 心静かに読んでるにも関わらず、先へ先へと読み進めたくなる不思議。
 奇をてらった小説が多い中……というか、僕がそういった小説ばかりを読んでいるという事もあるのだろうが、とても新鮮に感じた。

 久しぶりにまったりと読書をさせて頂いた。

 ああいう生活をするためにも僕も頑張ろう。


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Posted by 甲子 - 2012.01.29 Sun 19:02:38
 これはこの世の中のシステムのお話です。
 ぎゅっと要約するとそういう事になる。

 伊坂氏の後書きにて、以前僕も読んだ事のあるゴールデンスランバーを並行して書いていたそうな。そのためか類似点が幾つかあると、なるほど確かにそうだと思う。

 先に要約した通り、モダンタイムスは世の中のシステムのお話。世の中はこういうシステムで成り立っている。多くの人間がそうだと認識された事が事実であり現実。例え真実は違ったとしても世の中は何かしらを事実として提示させてしまえばつつがなく進む。世の中のシステムとはそういうモノだ。

 ゴールデンスランバーは陰謀のお話。首相暗殺には犯人が必要だ。その犯人には意外性が必要だと濡れ衣を着せられた主人公。一時はヒーロー扱いされていたのが、今度は知らない悪事をねつ造される。という陰謀に巻き込まれる。

 ゴールデンスランバーのこれもある種のシステムではないか? と僕は感じた。逆にモダンタイムスは誰かの陰謀ではないか? とも感じる。共通して言えるのは、どちらも黒幕は出てこない。あるいはいないのかも知れない。

 常識と言ってしまうと言い過ぎなのかも知れないが、どちらも暗黙の了解で様々な事が運ばれている気がする。モダンタイムスは周知の事柄は絶対的な現実でなければならず、ゴールデンスランバーは事件を解決するために必要。

 どちらも本質的にあるのは、どうすれば世の中は丸く収まるか。恙無く世の中は動いていくか。そのどちらもある種の暗黙の了解でルールあるいはルーチンが確立している。それがシステムなのではないだろうか。
 そしてそのシステムはあくまでも世の中を廻すためのモノであって、一個人のためにあるものではない。会社が会社の発展存続のためにあるように、国家も国家の発展存続のためにある。
 そういったシステムについて小説という娯楽を楽しみつつ考えるのも一興。

 個人的には、システムあるいはルール、常識等は誰かが得をするように作られている可能性を多分に含んでおり、注意してみる必要があると思う。
 逆にそれらを知る事が出来れば、上手く利用する事も出来る。そのためには知識だけではなく、知恵も必要となってくる。後は広い視野。

  

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Posted by 甲子 - 2012.01.17 Tue 18:50:20
 実家にいる時に読み切っていたが、書いてなかったので少しばかり。

 13編の短編が収められている小説。題名である黒笑小説だが、このタイトルそのままの小説は無い。○笑小説というシリーズ物であり、その中でも黒い笑いというか黒い部分をある程度になっている作品が多いのだろう、多分。他のシリーズを読んでないのでなんともいえないが。

 1:もうひとつの助走
 人の心の声までも描写をがっつりしているあたり、三人称視点で真実神の視点だと感じた。

 2:線香花火
 線香花火って儚いイメージがありますよね。そんな感じ。

 3:過去の人
 タイトルまんま。

 4:選考会
 ひとひねり加えられている。こういったのは割と好み。

 5:巨乳妄想症候群
 巨乳ね……僕はバランスが大事だと思うのだがね。

 6:インポグラ
 テンポも良く、タイトルだけではどういった落とし所か判らない点が良かった。

 7:みえすぎ
 知らない場合はこれを読むとへぇ~と思うかも知れない。

 8:モテモテ・スプレー
 タカシは本当に良い奴なんだろうなぁ~。

 9:シンデレラ白夜行
 童話のシンデレラは苦労者。こちらのシンデレラは努力者兼○●。こういった作りが東野氏の発想の良さというか、視点の違いというかなんだろうな。

 10:ストーカー入門
 こういう馬鹿っぽいのは普通に面白い。これもやはり東野氏ならでは。

 11:臨界家族
 リアルにあり得そうで怖い。商業戦略はやはり重要。

 12:笑わない男
 落ちが読めるのににやりとしてしまう不思議。

 13:奇跡の一枚
 そいつはまあ奇跡だわ。


 もともと感想をどう書けば良いか判らないのだが、さらに判らなくなってる今日この頃。つーかネタばれせずに感想書くとかマジ無理じゃね? 別ページとかにしてネタばれありで感想も書くべきか……。
 とりあえず感想を書く事に関しては今後の課題だな。

 前回の作品から東野氏からブラックユーモアを得ようとなんとなしに読んでるのだが、発想がどうのこうのもあるが文体が綺麗な気がする。多分、話をそんなに広げてこないから判り易いのだろう。だけども、やはりニヤっとしてしまう作品がちらほら。ニヤっとどころかなるほど~と思ったりもする。話の流れもブレないしでストーリーテラー。
 枝葉がどんどか伸びていく僕にとっては、ブラックユーモアよりも他の面で勉強になる事が大きい。

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Posted by 甲子 - 2011.12.27 Tue 17:06:17
 第三ノベル工房さんのフリーゲーム『仮面の世界』をプレイした際にあまりの完成度の高さと、僕の好きな文体だったので感想を書いた。その返信であまり読んだことのない作家である東野圭吾さんがあがっていたので読んでみた。

 その昔、天空の蜂という長編小説を手に取った事があったが、それは挫折した。なので今回は短編集を選択。


 それぞれ独立した作品だが、全作品を通じて加賀という刑事のミステリ短編。
 ただ、彼の一人称で語られる訳ではなく、三人称視点かつ加賀とは対をなす相手にスポットがあてられている。

 ・嘘をもうひとつだけ
 表題作でもある短編。
 タイトルの意味合いが正直掴めなかった。

 ・冷たい灼熱
 社会現象というか、一時期ニュースで良く取り上げられていた事を絡めてある。その内容自体をそこまで前面に押し出してないのが巧いなぁ~と感じた。

 ・第二の希望
 全般を通じて設定に意味があるが、これは特に意味があったように思う。体操娘は凄いなぁと思った。

 ・狂った計算
 ブラックユーモアがある種一番近いかな、と感じた作品。
 よくよく考えるとミステリにはブラックユーモアが付き物な感じがしなくもない。

 ・友の助言
 ここまで読み進めて加賀が切れ者である事が伺える。そして最後には友との語らいによって加賀という人物像がさらに見えてきた。


 読み終えて思ったのは、丁寧な作りであるという事。所々へぇ~と思う事はあったが、内容にそれほど新しさがあったという程ではなかった。作りの丁寧さという面で有栖川有栖さんを連想した。

 長編でも有名な作品が幾つかあったと思うので、これから機会を見つけて読んでみようと思う作家となった。


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Posted by 甲子 - 2011.12.06 Tue 20:06:18
 好きな作家や作風がわりと星海社に集っていると思う。というか、そういった系統を好んで集めてる節がある。最前線と名付けられてるのはきっと伊達ではない。
 そんな最前線を時間がある時にちょいちょい覘いている。たまたま編集者ブログに「どうやらあなたは教育の毒に侵されているようですね」というギフテッドの一文が載っていた。AEの岡村さんは何かしらの一言をどこかしらで切り取ってくる。わりと僕はこれが好きだったり。そんなこんながギフテッドの出会いの導入。
 そして三日前、寝ようとした時にちょっと読もうと思った。いや、本当に、ちょっとだけ……のつもりだったのだがな。

 いやー堪能したわ。ものっそ堪能した。途中トイレ行きたくなってもギリギリまで我慢して、我慢の限界になってしょうがないという感じでトイレに行った位にな。そんな感じで夜通し読んでた。

 最近のライトノベルの流れが良く判ってないので僕は何とも言えないのだが、一切のファンタジー色はない。伝奇的でもない。世界観は特殊だが、それも現実においてあり得るお話。タイトルにギフテッドを掲げているだけあってかある意味リアル、だけども、まあフィクションだわな。

 内容としては、天才達を抱え込んでいる企業が幹部候補を募集し、主人公達はそれぞれに応募してその採用試験受けるという感じ。

 試験の解答的それは、生きる上で一番必要な視点ではないだろうか? と僕は思う。むしろそういった考えが出来ないとなると、どうにもならんというか、ただの歯車だろうな。意味が無いとは言わない、いやむしろいてくれないと困るが、そんな人生はごめんだ。何の面白みも無い。何が糧になるのか聞いてみたい。

 ギフテッド自体は興味深い。ユグノー氏あたりが何時ぞや口にしていた気もするが……どうだったかな?

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 自分の人生を生きるために行動する。
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