the beaten track とは、踏み固められた道。つまりは何時も使っている道。それに off をつける事によって、何時もと違う道を往こう、何時もと違う事をやろう! という願いを秘め日々頑張ってる訳です。
Posted by 甲子 - 2012.10.23 Tue 19:11:13
僕の中の森見氏は四畳半神話体系と夜は短し歩けよ乙女の文体でかなり固まっている。が、どこかしらこの作家から乙一氏に近いモノを感じていた。何故かは判らなかったが、今回の作品を読んでなるほどな、と。どちらもわりと読者が考える余白を残す。
至って普通の怪談? あるいは奇談? そういった手合いの短編集。それぞれが独立しているが、それぞれに出てくる内容があったりとクロスオーバーも楽しめる作品になっている。
今のところ僕が読んでいる作品は全て、舞台が京都なので、もしかすると全ての作品を繋げているのかもしれない。時系列はなんとなく違う気はするが。世界設定が同一なのかも。
ただ、作風は四畳半神話や夜短歩乙女とは違う。あちらが青春劇ならこちらはやはり怪奇劇と呼ぶべきだろう。
恐ろしく怖いという訳ではなく、不可思議な事柄を取り扱っている。
四畳半神話や夜短歩乙女の方が好きだが、こういった路線であっても文体が好きなので安心して読めた。
至って普通の怪談? あるいは奇談? そういった手合いの短編集。それぞれが独立しているが、それぞれに出てくる内容があったりとクロスオーバーも楽しめる作品になっている。
今のところ僕が読んでいる作品は全て、舞台が京都なので、もしかすると全ての作品を繋げているのかもしれない。時系列はなんとなく違う気はするが。世界設定が同一なのかも。
ただ、作風は四畳半神話や夜短歩乙女とは違う。あちらが青春劇ならこちらはやはり怪奇劇と呼ぶべきだろう。
恐ろしく怖いという訳ではなく、不可思議な事柄を取り扱っている。
四畳半神話や夜短歩乙女の方が好きだが、こういった路線であっても文体が好きなので安心して読めた。
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Posted by 甲子 - 2012.10.05 Fri 23:42:29
寝なきゃいけないのに読破してしまった。というか、連絡待ちの間にうとうとしていたら眠気が飛んだ。残念至極。
さて、久方ぶりの森見氏の小説。
どうやら『ユリイカ』『小説新潮』『yom yom』という三つの雑誌に短編で載っていた内容を加筆修正し、一冊の本にして纏めた短編集のようだ。
短編自体は七つ。
・四畳半王国建国史
・蝸牛の角
・真夏のブリーフ
・大日本凡人會
・四畳半統括委員会
・グッド・バイ
・四畳半王国開国史
基本的に全て不毛である。不毛の産物である。それ故に僕は森見氏の小説を読むと郷愁にかられる。というよりは懐古といった方が適当なのかも知れないが、やはり郷愁にかられるというのが僕の中ではしっくりくる。
この短編集は四畳半神話大系
に一番近い。まあ、四畳半を冠している時点でさもありなん。
不毛ではあるが、四畳半という神秘を読み解く一助になるであろうとも思う。ただ、昨今四畳半なんぞ終ぞ見ない。おそらく四畳半は人知れずに膨張しているのかも知れない。宇宙が膨張している位だから四畳半が膨張していてもおかしくはない。宇宙が広大過ぎて見えないように、四畳半もきっと見えないに違いない。
それぞれの短編は独立しているが、所々に登場人物が出てくるのでわりと関わりはある。やはり四畳半という神秘を紐解くためにこの本はあると言える。
何が言いたいかと言えば、相変わらず楽しませてもらったが、個人的には『四畳半神話大系』と『夜は短し歩けよ乙女』が好きだ。
とりわけ、後者が分かり易く読みやすい。
Posted by 甲子 - 2012.10.02 Tue 13:36:39
パンデミックという銘に惹かれて読んでみた。
ファミ通文庫にはなんというか、少なからず不安を覚えたのだが、これは読んで正解。
設定が面白い。発売日が2010年と最近な事もあり、厨二だとか世界系とか判るとわりとすんなり入っていける。
書き方は違うが、ある意味「涼宮ハルヒの憂鬱」が近いと言えば近い。ハルヒの場合はハルヒが世界を内包していて、その世界を自分の思いのままに動かそうとする(3巻か4巻位までしか読んでないため今現在どうかは知らない)。
対して「空色パンデミック」は空想病という病を持つ者が発作を起こすと、周りに影響を与える感じ。
そしてやはり設定が良い。かなり汎用性が高い。文章との相性も良いが、アニメでも見てみたいと思える。
文体は丁寧で読みやすい。
わりと淡々と進んでいくため、起伏が乏しい感がある。だが、中盤にちょっとした死生観を主題とした劇を挟んであるあたり、これはこれで良いのかも知れないと思った。
読み終わって、次がどうなるのか気になってしょうがない。
本来この一冊で終わっているであろう内容だというのに、余計なもんちらつかせやがって! という嬉しい悲鳴。
ファミ通文庫にはなんというか、少なからず不安を覚えたのだが、これは読んで正解。
設定が面白い。発売日が2010年と最近な事もあり、厨二だとか世界系とか判るとわりとすんなり入っていける。
書き方は違うが、ある意味「涼宮ハルヒの憂鬱」が近いと言えば近い。ハルヒの場合はハルヒが世界を内包していて、その世界を自分の思いのままに動かそうとする(3巻か4巻位までしか読んでないため今現在どうかは知らない)。
対して「空色パンデミック」は空想病という病を持つ者が発作を起こすと、周りに影響を与える感じ。
そしてやはり設定が良い。かなり汎用性が高い。文章との相性も良いが、アニメでも見てみたいと思える。
文体は丁寧で読みやすい。
わりと淡々と進んでいくため、起伏が乏しい感がある。だが、中盤にちょっとした死生観を主題とした劇を挟んであるあたり、これはこれで良いのかも知れないと思った。
読み終わって、次がどうなるのか気になってしょうがない。
本来この一冊で終わっているであろう内容だというのに、余計なもんちらつかせやがって! という嬉しい悲鳴。
Posted by 甲子 - 2012.08.28 Tue 14:02:06
西尾維新だなぁ~と思った。
と言っても、僕が読んだ事があるのはせいぜい戯言シリーズだけだが。あ、あと刀語りも読んだ事はある。
三人称視点の物語だが、一人称視点よりな感じがする。まあ、描写に力を入れるというよりは、最近の風潮というか掛け合いにわりと力が入れられてる。というか、掛け合いが面白いというのが最近の小説事情の気もする。むしろ僕はそういった掛け合いが好きだった。
だった。過去形になってるのはもう飽きてきた。食傷気味。もっと違うギミックを持ってきて欲しい。
最初に手に取ったのは英雄を求めるだとか、ヒーローになれだとかの謳い文句に引かれた。
そして、読み進めていくうちに作品の主人公である空々空の人物設定、感情はあれども感動をしない。あるいは情動がない。これらに興味を持ち読み進めた。
主人公の性格はぶれた気がしないので安心して読み進められた。まあ、後味がどうかは言及しないが、こいつはこうなる他仕方ないなと受け入れられる。
作品の感想は書けないが、こういった作品を読むと自分自身でいろいろと考えさせられるのが良い。小説の書き方、あるいはストーリーを作る事を考えさせられた。
結果、小説はシミュレートだという結論に至った。いや、他の事柄もわりとシミュレートだな。
Posted by 甲子 - 2012.05.29 Tue 22:05:28
読むだけ読んで感想書いてない本が数冊あるのでとりあえず書く。
毎度の事ながら、大して感想にならないだろうなぁ~という予感。
宮部みゆきさんの名前を見る事は多々あったが、読んだ事はなかった。キロロで働いている時にいた人が宮部さんの作品が好きで、お勧めです! という事を言っていたので購入したはず。読み始めたのが3月終わり位で読み終えたのが4月の中盤あたりだと思われる。
どの作品が良いかまでは聞いてなかったので、とりあえず題名と、あらすじに書かれていた『レベル7まで行ったら帰れない』これに惹かれた。
確かこの作者はゲーム好きで有名だったので、『レベル7』そして『帰れない』という単語を目にした時に直感した。これは、電脳世界に行けちゃうネットゲームの話だ、と。
で、結論から言えばそんなゲーム要素一つもありません。そういったお話ではないです。一般的なミステリーを連想して貰えば間違いない。特別ミステリーの何たるかを理解している訳でもないけど、僕はそう思った。
作品としては二つの軸があり、一つは行方不明になった少女を探すサイド。もう一方は、記憶喪失の男と女が自身が何者なのかという記憶を探すサイド。
それぞれがそれぞれの謎を追っていくと、最終的にある出来事が浮き彫りになっていき、最終的に二つの軸が一つになっていくという手法を取っている。
正直、僕としては特別真新しい感はなかったが、安定して読める作品だなぁ~と思った。
可もなく不可もない星三つかな?
毎度の事ながら、大して感想にならないだろうなぁ~という予感。
宮部みゆきさんの名前を見る事は多々あったが、読んだ事はなかった。キロロで働いている時にいた人が宮部さんの作品が好きで、お勧めです! という事を言っていたので購入したはず。読み始めたのが3月終わり位で読み終えたのが4月の中盤あたりだと思われる。
どの作品が良いかまでは聞いてなかったので、とりあえず題名と、あらすじに書かれていた『レベル7まで行ったら帰れない』これに惹かれた。
確かこの作者はゲーム好きで有名だったので、『レベル7』そして『帰れない』という単語を目にした時に直感した。これは、電脳世界に行けちゃうネットゲームの話だ、と。
で、結論から言えばそんなゲーム要素一つもありません。そういったお話ではないです。一般的なミステリーを連想して貰えば間違いない。特別ミステリーの何たるかを理解している訳でもないけど、僕はそう思った。
作品としては二つの軸があり、一つは行方不明になった少女を探すサイド。もう一方は、記憶喪失の男と女が自身が何者なのかという記憶を探すサイド。
それぞれがそれぞれの謎を追っていくと、最終的にある出来事が浮き彫りになっていき、最終的に二つの軸が一つになっていくという手法を取っている。
正直、僕としては特別真新しい感はなかったが、安定して読める作品だなぁ~と思った。
可もなく不可もない星三つかな?
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甲子
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男性
誕生日:
1984/04/07
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フリーターしつつライター
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答えを得たり。
自分の人生を生きるために行動する。
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