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the beaten track とは、踏み固められた道。つまりは何時も使っている道。それに off をつける事によって、何時もと違う道を往こう、何時もと違う事をやろう! という願いを秘め日々頑張ってる訳です。
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Posted by 甲子 - 2010.12.15 Wed 02:24:20
 大学入る前か入った後かは忘れたが、「砂漠」なる小説が BK-1 のトップページに、たまたまあって興味を持った。何しろ題名が砂漠だ。紹介している内容も大学生たちが……みたいな事を書いてあったあたりも。
 先日ゼミ調査で神戸に行った時の帰りに、空港で文庫本が出ているのを見て買った。そして先ほどようやく読み終えた。最近だいぶ読書スピードが落ちているのが困る。

 いやはや美味でございました。これもまた伊坂節。一風変わった観点の小説を書く事もあり、大概主人公達が社会人だったりする事が多いのだが……勝手に僕がそう思っているだけかも知れないが、本作の主人公は大学生。砂漠(社会)に出る前の、大学生達の物語。
 砂漠に片足突っ込んでたにも関わらず、なんやかんやとオアシスに舞い戻った自分としては、何とも言えない感がある。タイムリーと言えば、タイムリーなのかも知れない、あるいは。

 『人間の土地』サン=テグジュペリ の引用が秀逸。
 全くもってその通りだと思う。ただ、作中に絡ませきっているかと言えば、若干なりとも疑問を感じる。際立ち過ぎて乖離している気がしないでもない。というか、僕の想定とは違う在り方で使っていると言った方が適当か。
 西嶋というファイターが戦っているのが前半。後半はある意味仲間を得た事によって西嶋自信もかなり変わった気がする。丸くなったというか、何というか。
 この作品は西嶋有りきであり、その西嶋と砂漠(社会)、西嶋とオアシス(社会に至る前……大学)そういった対立がある。
 僕としてはその西嶋が孤軍奮闘して全てを変えていく……みたいな流れになるのを期待したのだが。結果は違う。まあ、こういった流れも有りと言えば有りだ。というか好きではあるなw
 それ故に優しい仕上がりになっている。

 感想はやはり難しい。内容を語らずに書いてみても、結局本質をついちゃうと、ネタばれになるしで、いやはやどうしたものか? とりあえず、面白かった。
 十分だな。小説においては、面白ければ正義である。


          

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甲子
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性別:
男性
誕生日:
1984/04/07
職業:
フリーターしつつライター
趣味:
読書、創作、武道武術
自己紹介:
 答えを得たり。
 自分の人生を生きるために行動する。
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